メディカルサポネット 編集部からのコメントキムリア、ゾルゲンスマ……超高額医薬品の保険適用が相次ぎ、医療費も増え続けています。 全国の1380の健保組合が加入している健康保険組合連合会による2022年最新のレセプト分析では、1000万円以上の高額レセプトの件数が1792件と、過去最多でした。 1000万円以上のレセプトの件数は8年連続で最多記録を更新しており、理事からは、高額な医療の給付は重要だが、日本の国民皆保険を継続するために、効率化や合理化は推進するべきだという声が上がっています。 |
全国の1,380の健保組合が加入している健康保険組合連合会は7日、厚生労働省内で記者会見を開き、1カ月間の医療費が1,000万円以上の高額レセプトの件数が2022年度(22年1月16日-23年1月15日)は過去最多の1,792件だったと発表した。【兼松昭夫】
健保連では、高額レセプトの年度当たりの件数を毎年集計していて、22年度は前年度から275件(18%)増え、15年度から8年連続で最多だった。
19年度から20年度にかけての増加が特に目立ち、健保連では、脊髄性筋萎縮症の治療薬「ゾルゲンスマ」や白血病の治療薬「キムリア点滴静注」など、高額な医薬品の保険適用が相次いでいるためだとみている。
健保連の松本真人理事は記者会見で、「高額な医療の給付は公的保険の非常に重要な役割で、今後もカバーしていく必要があるが、公的保険制度の持続可能性の観点から、医療の効率化や合理化は推進すべきだ」と述べた。
1カ月当たりの医療費が22年度に最も高かったのは脊髄性筋萎縮症のレセプトで、1億7,784万6,430円だった。上位10件のうち9件を脊髄性筋萎縮症のレセプトが占めた。
かつては血友病が高額レセプトの上位を占めていたが、最近はほかの疾患に置き換わる傾向があるという。22年度は上位100件のうち79件(前年度比30件増)が、がんのレセプトだった。
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出典:医療介護CBニュース
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