メディカルサポネット 編集部からのコメント厚労省は21日、第10回薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会を開催し、年次報告書のたたき台について議論しました。それによると、老健の第2回PPS(Point Prevalence Survey、22年2月調査)の抗菌薬使用率は1.3%で、上位の感染巣は尿路感染症・肺炎・蜂窩織炎となっています。今後報告書がとりまとめられ、早ければ12月にもホームページで公表する予定です。この動向調査は 薬剤耐性の現状を正確に把握し、問題点を抽出し、適切な施策を進める上での重要な戦略と位置づけられているものです。 |
薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会が21日に開かれ、薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書(2022年度版)のたたき台を議論した。報告書には介護老人保健施設(老健)の第2回PPS(Point Prevalence Survey、22年2月調査)の抗菌薬使用率などが追記される。【新井哉】
たたき台によると、老健の第2回PPSの抗菌薬使用率は1.3%(19年2月調査では1.7%)で、感染巣の上位は、尿路感染症(51.6%)、肺炎(15.4%)、蜂窩織炎(7.7%)。尿路感染症や肺炎で主に使用される抗菌薬は、経口フルオロキノロン系や注射用第3世代セファロスポリン系だった。
厚労省は、構成員の意見などを踏まえて修正した22年度版の報告書を、早ければ12月にもホームページで公表する予定。
出典:Web医事新報
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