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2018.07.04
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医療機関の電波利用トラブル増加を指摘 総務省が情報通信白書を公表

メディカルサポネット 編集部からのコメント

医療機関において、電波管理が適切に行われなかった事が原因による電波利用トラブルが増加していることが公表されました。医療従事者が適切に電波利用機器を取り扱える環境作りが大切です。

 

総務省は3日、情報通信白書(2018年版)を公表した。医療機関での電波利用の進展に伴ってトラブルが増加していることを取り上げ、17年度から電波遮へい対策の対象に医療施設を加えたことなどを説明。コラムでは政府機能の電子化が進むエストニアの医療事情にも触れている。【新井哉】

 

総務省が公表した情報通信白書

 

医療機関内では、心電図の波形などを伝送可能な小型機器(医用テレメーターなど)といった電波を利用する機器の普及に加え、患者やその家族らが携帯電話やスマートフォンを利用する機会が増えている。しかし、電波管理などが適正になされていない場合、混線・干渉などで医療機器にトラブルが生じ、事故につながる恐れもある。

 

白書では、電波を利用する医療機器の導入や、携帯電話が利用可能な医療機関が増えていることを指摘。電波の利用拡大に伴い、▽医用テレメーターの受信不良▽不適切な無線LANの設定▽携帯電話による医療機器への影響―といったトラブルが増えているとした。

 

こうした状況を改善するため、医療機関の電波利用に関する手引きの周知を図り、医療従事者が適切に電波利用機器を取り扱えるよう支援を行っていく方向性を明記。17年度から「無線システム普及支援事業費等補助金」による電波遮へい対策の対象に医療施設を加え、「医療機関において携帯電話が安心安全に利用できる環境整備を実施している」とした。

 

コラムでは、「電子政府」と呼ばれているエストニアの事例を取り上げ、全国民に割り振られる国民ID番号を用いて選挙の電子投票や電子カルテとの連携が図られていることを記載。患者ごとの過去の医療情報を網羅した電子保険記録システムや電子処方箋システムとの連携により、「医師による異なる病院間での特定の患者の治療記録の共有や、カルテや処方箋の記入など事務処理作業の効率化を実現している」と説明した。

 

  
出典:医療介護CBニュース

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