メディカルサポネット 編集部からのコメント訪日外国人は年々増加し、2017年は2869万人でした。医療機関を利用される外国人も増え、救急車で搬送されるケースが2015年に比べて倍増です。それに伴い、異常債権など、病院と外国人患者のトラブルも発生しています。今後の対策が必要です。 |
厚生労働省の2016年度「病院経営管理指標」の調査結果によると、入院と外来を合わせた1医療機関当たりの国内在留外国人の異常債権額は、15年度比25.7%増の75万3000円に上った。異常債権の発生件数は10.1件で同4.1%増。そのうち、救急車で搬送された患者の異常債権額は同145.9%増の44万5000円で、約2.5倍に膨れ上がった。【越浦麻美】
調査は、同省からの委託で「株式会社病院システム」が17年11月1日から18年3月2日にかけて実施。医療法人、自治体、社会保険関係団体などの7084病院を対象に調査票を配布し、1008病院から有効回答を得た(有効回答率14.2%)。
「異常債権」とは、一定期間入金がない債権や回収されない可能性があると医療機関が判断した債権。入院と外来を合わせた1医療機関当たりの「異常債権額」は、16年度は前年度(1522万9000円)からほぼ横ばいの1522万3000円。
■救急搬送の訪日外国人の外来患者では倍近くに
訪日外国人の外来での異常債権額は、1医療機関当たり50万7000円(前年度比17.4%増)で、発生件数は25.7件(同5.5%減)だった。そのうち、救急車で搬送された患者の異常債権額は4万3000円で、15年度(2万2000円)に比べ95.5%増えた。
出典:医療介護CBニュース
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