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2018.04.26
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給付率の自動調整「誤解」を生まないように
~財務省「負担と給付のバランス」の必要性指摘

メディカルサポネット編集部からのコメント

医療保険の持続策について、財務省が「給付率自動調整」を提案するのに対し、厚生労働省は反対の姿勢を示すなど、議論が続いています。

 

会見に臨む田近分科会長代理(25日、財務省)

 

財政制度等審議会・財政制度分科会の田近栄治・分科会長代理(成城大経済学部特任教授)は25日の会合後の記者会見で、医療保険の支え手が減ることなどを見据え、「負担と給付のバランス」を取るための具体策として財務省が提案している「給付率自動調整」に対し、単に給付費の総額を管理する仕組みだと「誤解を生まないようにしなければいけない」との意見が委員からあったことを明らかにした。【越浦麻美】

 

財務省の提案は、保険料を支払う支え手が減り、高齢者が増える中、支え手の負担能力を超えるような医療費の増加があった場合に給付率を調整するというもの。財務省では、それによって医療保険制度の持続可能性を確保したい考えだ。 

 

経済・財政一体改革推進委員会の社会保障ワーキンググループに19日に提案したところ、厚生労働省は同日開かれた社会保障審議会医療保険部会で即座に反対の姿勢を示した。

 

会見に同席した財務省の阿久澤孝主計官(厚生労働第一担当)は、医療保険制度を持続可能にするための仕組みが必要だという点では、厚労省側も同じ認識だと指摘。制度設計も含めて引き続き議論をする考えを示した。

 

出典:医療介護CBニュース

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